むかしむかしあるところに、うなぎで有名な汽水湖があったそうな。
(※ただし半世紀前でまだ湖はありまぁす!)

レッドリスト入りをして記憶も新しいですが、個体数が減ったとはいえ、何故か釣りでブームになるというちょっとした珍事が昨年のこと。1級河川だろうがドブ川だろうが比較的釣れるんですが、本当に”おいしく”調理するのが難しい魚です。
うなぎの代名詞といえば浜名湖でした。今でもその認識は根強いですが、現在では浜名湖内での供給と生産はほぼ不可能となり、養鰻業も撤退があいついで、現在では使われなくなった池が各所に点在しています。
なんとも物悲しいですが、その環境を作ってしまった日本人の自業自得でもあります。
この番組をたまたま見る機会があり、確かに見知った浜名湖うなぎの面影なんて現在はないなぁと思わされる。
浜名湖って、世間では純水の湖という印象が強く、観光客によく「湖じゃないの!?」といわれることも多いです。海水と淡水が交じるいわゆる『汽水湖』なのですが、浜名湖の水質が変化していったのも30年前辺りからのこと。
過去(40年近く前)の釣り情報誌をたまたま見たら、現在とは釣れる魚と場所が違うんですよ。
なんでやろ?って思って疑問をぶつけてみた所、「限りなく海水に近くなっているからじゃないの?」という話が最もであると頷きました。ダム整備やら治水で河川からの水量が減ったせいですね。
世界からうなぎが減りだした理由
ヨーロッパウナギとニホンウナギが絶滅の危機に瀕したのは、擁護せずとも「うなぎが好きすぎる日本のせい」です。
番組ではじめて知ったのですが、ヨーロッパでもうなぎを食べる所があったんですねぇ(シラスウナギですが)。
郷土料理ってことで、ある日に皆食べる習慣があります。現在では高級食材もいいとこで、白身魚のすり身を代用品として食しています。郷土料理なのに現在の大人でもごく一部、子供に至ってはほぼ食べたことがないという料理です。
でもこれが絶滅の要因になったわけでもない。自国で消費しているだけなら、おそらく現在も健在だったはず。
一方その頃、日本ではシラスウナギの不漁に悩まされたのだった……。
シラスウナギが獲れなくなった日本は、海外より輸入する道を選びます。
輸送技術が発達したことにより、ヨーロッパより中国へ、台湾などから日本へとシラスウナギが輸出されることが多くなり、供給過多で成鰻の価格が暴落しだしました。この頃の値段は現在の3分の1以下くらいでしたかね。とにかく安かったです。
安くなれば需要は増える……うなぎブームの到来です。
最終的に売れる値段が下がれば、養殖業では大量生産して採算をあわせるか、廃業して別の道を模索するかの選択になります。この頃には浜松でも養殖場は減っていきました。
日本のシラスウナギは高騰を続ける中、「それよりも安ければ…」という考えでこのビジネスは加速していき、たった7年程で先にヨーロッパウナギがワシントン条約により規制対象となります。
一方日本では……純国産は幻になりつつも、主に消費対象は養殖と中国産が続いていた。
ヨーロッパのシラスウナギ輸出業者のおっさん曰く、
「中国に売って、向こうから日本へ輸出しているんだ。中国は人件費が安いからね。人件費安いやつらばかりに働かせて、日本人は賢いよHAHAHAHA!!」
ごもっともである。